菅政権がやろうとしていること

 国内政治の記事は久しぶりです。敵前逃亡した安倍に代わって登場した番犬内閣は、さっそくアメリカへの忠誠を誓っています(怒)。

菅首相 米トランプ大統領と初の電話会談 緊密に連携で一致921日 )

菅総理大臣は、「日米同盟は、地域や国際社会の平和と安定の礎であり、安倍前総理大臣とトランプ大統領の深い信頼関係のもとでかつてなく強固になった日米同盟をいっそう強化していきたい」と述べました。これに対し、トランプ大統領は、総理大臣就任への祝意を述べたうえで、「私も全く同感で、ともに日米同盟をいっそう強固なものにしていきたい」と応じました。そして、両首脳は、新型コロナウイルスの感染を早期に収束させるため引き続き、治療薬やワクチンの開発や普及に協力していくことで一致したほか、アメリカが対立を深めている中国との関係も含めた地域情勢についても意見を交わし、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて緊密に連携していくことを確認しました。

 あか抜けない、番頭さんみたいな人だと思っていたけど、実は番犬だった…彼には日米同盟が「治外法権」を許している不平等条約だという考えもなく、独立国としての尊厳なども認識していないことは明らか。こんな人間に総理をやらせなければならないのは国民の不幸です(これまでだってそうだったけど)。

 ひどいのはこの↓人事。「HPVワクチンの早期導入」だけを訴えて議員になった彼女への、遅ればせながらの論功行賞では。

厚労副大臣に三原じゅん子氏 看板政策に菅グループ登用

(共同通信)政府は18日の閣議で、菅内閣発足に伴う副大臣25人と政務官27人の人事を決めた。自民党から菅義偉首相に近い無派閥若手グループの一員で元女優の三原じゅん子参院議員を厚生労働副大臣に充てた。菅内閣の看板政策を担う省庁に「菅グループ」議員を登用し、実現を急ぎたい狙いがうかがえる。(後略)

 本来なら、HPV被害が出たところで引退すべきだったのに、そういう誇りもない彼女。今後は「コロナワクチン」の早期開発、早期接種に向けて吠えまくるはず。HPV被害者はこの人事に異議を申し立てたりしないの?

 その前に、「安倍の急病ー退陣」があまりに急で不自然だと感じていたけど、なんと「安倍仮病説」が噂になっていた。
…国難のさなかに国の舵取りを投げ出した、という極めて重大案件なのである。仮にサラリーマンが会社に長期病欠を申請しようとすれば、医師の診断書が必要になる。本来、医師団が記者会見を開いて病状を説明すべきではないか。安倍自身、第一次政権で辞任した際には医師を伴って会見をしている。菅新政権にとって世の同情が集まり、コロナ対応のボロが出ない今のうちに総選挙に打って出たほうが得策。そんな不潔な思惑まで透けて見える。 (森功https://www.news-postseven.com/archives/20200919_1596604.html?DETAIL2020.09.19 07:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年10月2日号)

 同感。何と安倍は大報道陣を引き連れて病院通いし、「病状・治療法」という個人情報がだだ洩れ…そして国民は安倍に同情し、次期の番犬内閣を容認したというシナリオだったのだろう。これは、安倍では今後の「コロナ騒動」を乗り切れないと判断されたのだろうが、もう一つ、実は安倍の周辺に詐欺事件の捜査が迫っていたからだった。

 そのことは総裁選後に流れた↓ニュースで初めて明らかになったといえる。

ジャパンライフ元会長ら詐欺容疑で逮捕へ 被害総額2000億円か

“「桜を見る会」の招待状が印刷された資料を示し勧誘”…この招待状をめぐっては、受付票の番号から当時、安倍総理大臣が招待した疑いがあるとして、野党側が国会で追及しました。これに対し、安倍総理大臣は去年12月の参議院本会議で「山口氏とは1対1のような形で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない」などと述べていました
 ジャパンライフは昭和50年設立。59年には所得税法違反で有罪、60年にはジャパンライフのマルチまがい商法が国会で追及された。そして、「消費者庁は4回にわたって業務の一部停止命令を出したが、そのたびに契約の名目を変えて規制をすり抜け、営業を続けてきた」…つまり、逃げおおせてきた。また、国会議員はジャパンライフをよく知っており、だからこそ安倍は山口に招待状を出したのだろう。当然そこには「献金」があったことが疑われる。
 その後、同社は2017年には資金繰りができず銀行に取引を停止され、2018年の破産手続きに至る。警察が捜査を開始するのは2019年になってから。捜査が遅れたのは、当時問題になっていた「桜を見る会」の調査に結び付けられかねなかったため、その事態を避けようとしたのだろう。米の番犬内閣は、詐欺常習犯企業と懇意な腐敗内閣でもある(悲)。
 そして、番犬内閣は「桜」の再調査を拒否し、詐欺企業との結びつきを闇の中に葬ろうとしている。

政府、「桜」再調査を否定 加藤官房長官「名簿廃棄済み」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ffad331142f57c369184977e493c2a1d35ca6b0

9/18(金) 13:07配信 時事通信 加藤勝信官房長官は18日の記者会見で、詐欺事件で逮捕されたジャパンライフの山口隆祥元会長が安倍晋三前首相主催の「桜を見る会」の招待状を顧客勧誘に利用していたことに関し、その経緯についての再調査に改めて否定的な考えを示した。「名簿も保存されていないので、個々の招待者を今から改めて調べても確たることは申し上げることはできない」と述べた。詐欺事件をめぐっては、加藤氏自身が同社の宣伝に顔写真が使われるなど広告塔として利用された経緯がある。加藤氏は「私の事務所から厳重な抗議をしている」と述べ、無関係であることを重ねて強調。政府として捜査を見守る方針を示し、警察当局に対する協力については「今後、必要があれば連絡を取っていくことはあり得る」と説明した。

 詐欺に片棒をかつがされたのか、積極的に関与したのか不明だけど、この件に関し「断固白を切り続ける」人間を官房長官に据えた、ってことね。でも、国民も怒っているし、いつまでも逃げ切れるものじゃないよ。

2020.9.22

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/