6月16日から一週間、初夏の北海道の自然を満喫してきました。同時に、すばらしい景観の中に、忽然と現れる多数の風車群に圧倒され、恐怖を感じました。
「地球の(人為的)温暖化」というウソにもとづいて繰り広げられているこの環境破壊事業。経産省の事業認定リストを見ると、風車計画は、まちがいなく北海道と東北(特に青森県)に集中しています。私が訪れた中で、苫前町と稚内市の状況はことにひどいのではないかと感じました。今回の旅については改めてまとめますが、今日は、先ほどその苫前についてニュースが入ったのでアップしておきます。
【環境影響評価】新苫前ウィンビラ発電所(仮称) 準備書修正版の縦覧が始まりました 2018年6月28日
電源開発のサイトを見ると、以下のような膨大な文書が並んでいます。
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- 第8章 環境影響評価の結果
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- 8.1 調査の結果の概要並びに予測及び評価の結果
ところが、その中身は同社のサイトでしか閲覧できず、私のPCではそれが開かないため、私は事業の全貌をつかめない~~。しかも「準備書及び要約書は2018年7月27日まで閲覧が可能です。なお、印刷及びダウンロードはできません」というふざけたお達しが。役所や公的機関ならペーパー閲覧できるようですが、事業者は(行政も)おそらくコピーもさせないでしょう。これで、まともな「環境影響評価」がなされていると考える人はいないはずです。また、説明会は明日夜の一回しか予定されていないことにもおどろきました。・・・こういうことが通るのは、北海道には「風発と戦う」組織はないからなのだと感じます。
ちなみに、一般の「開発」なら、複数回の説明会が行われ、参加者がシビアな質問をぶつけ、それに答えられなければ事業者は必ず「次」の説明会を約束させられます。もちろん資料提供なども含む。そうやって何回も、時間をかけてやりとりしても、コミュニティの同意がとれなければ、あっさり計画から撤退。そんなもんです。
ところが、「風発」や「ソーラー」には「法的歯止めはない」ものとして強行されている。事態の悪化に輪をかけたのが、下手にアセスの対象になってしまったこと。今は、このアセスの手続きさえ終われば(中身は上記のとおり、住民はまともな情報さえ得られない)、業者は大手を振って着工できるという状況が続いているのです。
自治体とそこに住む人々が、自分たちの権利に気づき、それを生かすことができれば、このすさまじい環境破壊事業ーたとえ国策であろうとーーをとめることができるのですが、苫前でも稚内でも自治体職員の「洗脳」が強くて、この事業のデメリットをまとともに考えた様子はありません。・・・その前に道民全体が「再エネは善」という洗脳から目覚めないとね。2018.6.28