南足柄、魚網搬入の様子 (9/12)

 森と水の里、南足柄市にがれきが運び込まれた9月12日、現場に立ち会った人から報告が入っています。
 朝6時半、現場に一番乗りした市民は、南足柄最終処分場のゲート前や周辺に、すでに作業員や公安らしき人物が張り付いているのを目撃。
 
 同じ頃、南足柄市役所にも警察車両が到着していたようです。かまぼこ型の護送車、パトカー2台などですが、警察官の数は不明。この日、魚網を積んだトラックはわずか1台だけだというのに、えらくものものしい警備だったようです。まさか、市民が武力で魚網を奪うなんて考えているんじゃないでしょうね? 行政と違って、市民はみんな、法律を守るのです。

 7時過ぎにかけ、テレビ神奈川のクルーが処分場に入って行り、その後、重機が搬入されています。ところが、いくら待っても魚網そのものは搬入されなかったとのこと・・・深夜、あるいは前日までに搬入済みだったのでしょうね。そういうことをするのではないかと、事前に、相模貨物駅への到着時刻を問い合わせましたが、神奈川県も洋野町もJR貨物もがんとして教えず、秘密搬入となったわけ。よっぽど怖いようですね、市民の反対が。

 (フレコンバッグは開けられることなく、そのまま「埋立て」られる。2013.9.12)

 見学に集まった市民は全部で30名足らず。その多くは、自治会の関係者のようで、おとなしく作業を見守っていただけのようです。しかし、がれき持込に反対する市民たちは、横断幕などをかかげて抗議しましたが、見学中にやじなどを飛ばすと、すぐ市役所の人間が飛んできて、「これ以上声を出すと、出て行ってもらいますよ」などと注意したそう。これはおそらく、TVに反対の声が入るのを避けたかったのでしょう。
 見学場所は、マスコミが正面からのいい位置を提供されていたのに比べ、市民は、数十メートルも離れた場所で、ショベルカーの背後からしか見れなかったとのこと。フレコンバッグの中身だって、誰も確かめたわけではないし・・・南足柄市民には、今からでも「公害防止協定」を結ぶよう、強くお勧めします。そうしておかないと、今後、何が来るかわからないから。
2013.9.19
 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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