おっ、新潟県知事、あいかわらず舌鋒鋭い。
「殺人に近い」、たしかに。がれきには多種多様の農薬や化学物質がしみこんでいることがわかった今、これからがれきを焼却する地域は、故意の傷害が問われます。北九州で続いている「がれき焼却以来の深刻な健康被害」も(行政に報告しても記録されません、鼻血以外は農薬反応ではないかと思えるものばかりでした(このブログも農薬被害から出発したのです)。
ところが、聞いてみると、大阪・淀川でも、公害の時代の子供たちは鼻血を出しまくっていたとのこと。人体は化学物質汚染に、かくも敏感なのです。
はっきり言います。がれきを燃やし、埋めることは(現地でも)、環境犯罪、基本的人権の侵害、各種環境法令違反、従って憲法違反、刑事罰に価する傷害罪です。「新潟水俣病」を体験した新潟で、住民のリスクを高めることが明らかな汚染事業を進めていいはずがない。
がれき埋め立て、知事「殺人に近い」 柏崎、三条市は作業継続 /新潟
これに対し会田洋・柏崎市長は「感想はありません。粛々と(がれき受け入れによる)被災者支援を進めます」。三条市は「市長が海外出張中でコメントできない」とした。両市は共に12日に本格受け入れを開始。柏崎市は13日、三条市では14日から、最終処分場で焼却灰の埋め立て作業を始めた。泉田知事は12日に「焼却灰をずさんな管理で埋却を進めることは将来の世代への犯罪行為と言わざるを得ない」と批判する文書を公表した。
14日は記者から文書の「犯罪行為」について説明を求められた。柏崎市と三条市はそれぞれ、年間約2万4000トン、4万5000トンのごみを焼却処分している。これら日常ごみの焼却灰も、放射性セシウムを含んでおり、濃度は1キロあたり約20~80ベクレルだ。これに対し両市が受け入れる震災がれきはそれぞれ計約110トンと145トンで、年間焼却量の数百分の1。昨年の試験焼却で測定された灰1キロあたりの放射性セシウム濃度は、約34ベクレルと24ベクレルで、日常ごみの灰と同程度だった。両市はこうしたデータから「がれきの焼却灰は放射性廃棄物でなく一般廃棄物だと認識している」という。県の担当課職員は知事発言について「こちらとしては言うべき言葉がない。担当課レベルではなく知事のお考えだと思う」と困惑を示した。【宮地佳那子、高木昭午】
それ以前に、「公害防止協定」を踏みにじっているのが国定三条市長。彼は、自分には契約を無視する権力があるとでも思っているのでしょうか。特別公務員法違反に問われるはずですが。2013.2.16