BCGワクチン、違法製造

 ワクチンや薬剤を「長期にわたって」「違法に」製造していたのは化血研だけじゃなかったようです。
日本ビーシージー製造に国が業務改善命令 ワクチン製法巡り
2016/4/26 21:14
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H8B_W6A420C1CR8000/
 製薬会社「日本ビーシージー製造」(東京・文京)が国への届け出とは異なる製法で結核予防の「BCGワクチン」を製造していたとして、厚生労働省は26日、医薬品医療機器法(旧薬事法)違反で同社に業務改善命令を出した。同省は「健康被害はなく、製品の安全性にも問題はない」としている。同社は清瀬工場(東京都清瀬市)でBCG菌を培養する際、使用する水の変更に伴ってミネラル類の添加が必要になったが、製法の変更を届け出ることなく約30年間にわたって製造を続けてきた。国に届け出をしていない部屋でBCG菌の培養をしていたほか、BCGワクチンの検査も一部を実施していなかった。昨年12月の社内点検で違反が見つかり、厚労省に報告した。同省は立ち入り検査をした結果、隠蔽工作など悪質な問題はなかったとしている。厚労省は、経営陣の責任の明確化や再発防止策を1カ月以内に提出することを求めた。同社は「全社を挙げて抜本的な改革を行う」としている。
 30年にわたる違法を自己申告したのは、おそらく化血研効果で「実はウチも」というところだったのでしょう。それで通っていたのは、厚労省の目が節穴だったのと、もともと「管理・監督」するつもりなどなかったから。それどころか、「健康被害はない」「安全性にも問題ない」
、さらに「隠蔽工作はなかった」と非常に寛大。医薬産業界と厚労省の関係の深さを物語っています。
医薬品医療機器法違反業者に対する行政処分について(4月26日)
厚生労働省では、本日付けで、日本ビーシージー製造株式会社に対し医薬品医療機器法第72条第1項及び第72条の4第1項の規定に基づき、別紙のとおり業務改善命命令(行政処分)を行いましたので、お知らせします。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000122578.html
 ところで、BCGが結核の予防に役に立たないのは結核予防協会も認めています。(
http://www.jatahq.org/about_tb/index3.html#5)
 BCGは結核の重症化を防ぐワクチンです。毒性を弱くした牛型結核菌を接種します。そうすることで軽い結核のような反応を起こさせ、本当の結核菌が後から侵入した時に備えて免疫をつけておく、というのがBCGのねらいです。BCGは特に子供の結核予防に有効で、安全な予防接種として世界で広く用いられています。ただし、BCGの結核予防効果は十~十数年というところです。小児の結核予防には効果がありますが、成人の結核に対する予防効果は高くないとされています。」
「重症化を防ぐ」というのは、決して「結核を予防する」ことではないのにご注意。インフルエンザワクチンと同じコンセプト。ナノで、子どもの結核予防に有効」というのはウソなんですけどね。また、BCGほど昔から「効き目のなさ」が問題になったワクチンはなく、あのワクチン大国・アメリカでもBCG接種は行なわれていません。無効性が確認されているからでしょう。2016.4.30

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/