2月6日の深夜の白煙、政府もメディアもだんまりですが、これは初めての事態ではなかったのですね。2011年には3月、5月、6月、8月に起きていますが、当時は海外だったので知らなかった。東電は3月の白煙については認めているようですが、他はどうだか・・・「こんなことしょっちゅうだよ」という2チャンネラーの言葉が一番真実らしく聞こえます。
東電では以下のような作業をしており、その際に不都合もしくは危険な状況になって、秘密裏に「ベント」を実施したのかもしれません。http://www.tepco.co.jp/cc/press/12020602-j.html
※2月6日午前8時40分、第二セシウム吸着装置において、徐々に処理流量に低下 傾向が見られることから、フィルタの逆洗をするため、当該装置を一時停止。同日午後1時25分に同装置を起動し、午後1時33分、定常流量(34m3/h)に到達。
※2月6日午前8時44分、2号機原子炉建屋開口部(ブローアウトパネル)のダストサンプリングを開始。同日午後1時3分、サンプリングを終了。
※2月2日以降、原子炉圧力容器底部の温度上昇の傾向が大きくなったことから、2月3日午後7時20分、2号機原子炉へ、給水系からの注水量を約2.9m3/hから約4.9m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約5.8m3/hから約3.8m3/hに変更(2月1日流量調整前の注水量に変更)。その後、原子炉圧力容器底部ヘッド上部温度について傾向監視を行っていたところであり、70℃前後で推移していたが、より一層温度の上昇傾向を抑制する観点から、あらためて原子炉への注水量を増加することとし、2月6日午前1時29分、2号機原子炉への注水量について、給水系からの注水量を約5.8m3/hから約6.8m3/hに変更(炉心スプレイ系からの注水量は約3.8m3/hで継続)。現在は約71.0℃(2月6日午前11時時点)である。引き続き、傾向監視を行う。
※2月6日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタのサンプリングを実施。
それと、この↓記事を合わせ読むと、相当まずいことが進行中ではと疑われます。
福島第一、放出セシウム増 2・3号機の復旧作業原因か
東京電力は23日、福島第一原発から新たに放出される放射性セシウムは、現時点では昨年12月の毎時6千万ベクレルより多い7200万ベクレルとの推定量を示した。2、3号機の復旧作業で放射性物質が舞い上がったことが原因だとみられている。1号機が200万ベクレル、2号機が2千万ベクレル、3号機が5千万ベクレル。1号機は先月より800万ベクレル下がったが2、3号機でそれぞれ1千万ベクレル上がった。東電は、2号機原子炉内の内視鏡調査や3号機原子炉建屋内のがれき撤去で、放射性物質を含むほこりが舞い上がったことを理由に上げる。舞い上がった放射性物質は、建屋の屋上などから外に放出されている。新たに放出される放射性物質による外部と内部の被曝線量は、原発から1キロ離れた敷地境界で年間0.12ミリシーベルト。炉の温度は60度以下で冷温停止状態は維持しているという。
http://www.asahi.com/national/update/0123/TKY201201230607.html
2月になって気づいた記事です。1月、関東地方の放射線量が高くなり、それを雪の日の放射性物質 と、鉛214とビスマス214、ごみ焼却由来では? 鉛214とビスマス214、ごみ焼却由来では? (つづき)で書きました。この時、「セシウムは出ていない、出ているのは鉛214とビスマス214だけ」との情報が流れ、なぜ?と困惑したものです。同時に、これらの物質は焼却由来ではないかと疑いました。
それが、実際はセシウムも相当大量に出ていた……しかも東電はそれが「がれき撤去による」と言っています。うそっぽい。地上の作業で舞い上がったほこりが、200キロ離れた地点に届くだろうか?
で、調べてみると、フクイチではこういう作業が行われていました。http://www.tepco.co.jp/cc/press/12020403-j.html
※2月3日午後4時7分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。
明記してはありませんが、放射性廃棄物の高温焼却が始まっていると考えられます…減容処理とは高温で加熱して体積を減らすということ。これこそ、何よりも避けるべき二次被ばくの源であり、各地のがれき焼却は、この汚染源を隠すという役割も果たすはず。なのに、市民団体はアホな連中にひきずられて、ものごとの根本に目が行きません。さあ、どうする? 2012.2.10