農薬で、体がどんなふうに弱っていくのか 記録2

記録1で、書かせていただいたことを読み返してみると、私の身体は
なんて、一生懸命に、吸い込んだ毒物を体から出そうとしてくれていたのか・・・
身体って、なんてえらいんだろう・・・と
改めて自分の身体を褒めてあげたい気持ちになります。
一晩中、高濃度のスミチオンを吸い続けて、朝起きてからのたった一日の事にも、
体中の、必死な叫びが聞こえるような気がします。
激しい痛みを伴う下痢が続きましたが、腸から何とかして、スミチオンを出そうと
していますし、血痰のようなタン、セキも、肺から出そうとしていますし、
目の異常は、飛蚊症のような物だったと思いますが、漢方的な考えでは、
目と肝臓は関係している、といいますので、毒物の解毒もする肝臓の負担が
一気に増えて、目にも及んだという事でしょうか。
目のまえに、常に飛び回る異常なほどの黒い点は、今は気になるほどでは
なくなっていますが、そのあとから、視力はひどく低下しました。
他の被害者の方からも、後になって視力低下、目の異常、は多く聞かれました。
頭の真っ黒な状態、というのは、血液から脳にまわったスミチオンによる、
完全なウツ状態だったといえると思います。
数日してからそのウツ状態は、次第に消えていきました。
いまでも、環境から、農薬成分を吸った時に、ウツの軽い症状が現れることは
ありますが、あの小田原城のスミチオン散布のときのひどさではありません。
いま、ウツから自殺というケースが多くて、問題になっていますが、こんな原因を考える方は少ないと思うのです。
でも、電車に乗っても、家庭内でも、公園の樹木、街路樹の農薬使用など、
どこからでも吸い込む危険がある今は、原因の可能性として、大いにあると私は思っています。
そのあとの記憶があいまいなのですが、何が起きたのか知りたくて、
体が動くようになってから、外に出てみたと思います。
小田原城の入り口に立て看板を見つけて、初めて農薬散布のあったことを知り、
知り合いの方に電話して確かめたら、三の丸小学校には告知があって、
お子さんのいる方はご存知でした。
え?でも毎年やってるから・・・・のような反応が多くて、そこにもびっくりしました。
数メートルしか離れていない場所で、農薬が撒かれていて、
お子さんが吸い込んだりするのを、気にしないの?怒らないの?と疑問と驚きで
言葉がありませんでした。
一般市民には、市の広報誌の中で知らせた、ということを後になって知り、
こんな毒物の使用を、何てわかりにくい知らせ方を・・・と腹が立ちました。
わずかに数行の告知文でした。
確か、次は1週間ぐらい先の、6月はじめに2回目の散布がある、と知り、
何とかやめて欲しいと、市の担当課や、小田原市長への直接メールで訴えましたが、
このように被害を受けているといっても、聞き入れられずに
2度目も実施されました。
担当課の返事は、農薬での体調不良があるなんて、今までそんな事を言われた事はない、被害の訴えは、あなたの他にはない、(一人なら無視していいの?)
市の観光資源として、小田原城の松の木は重要な物なので、
松くい虫から守る事が大事、といったような内容でした。
知り合いの、農薬に詳しい人に聞いたら、スミチオンの180倍希釈はとんでもない濃さで、住宅地で撒くなんて気が狂ってるとしか思えない、とまで言われました。
人の健康よりも、松が大事、の感覚も、相当狂ってると私には思えました。
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この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/