明日13日締め切りのパブコメでSOSが入りました。
「石けん原料の脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムがPRTR第1種に指定されようとしています。
10ページの下の方にあります。
急ぎ、環境省のサイトから資料を見ましたが、原料油それぞれの、毒性試験を眺めてもよくわからず。
参考資料3−1の35ページから39ページです。http://www.env.go.jp/council/05hoken/_prtr_prtr_1.html
山本は焼却炉や処分場の講演で、よくPRTR法のことを話しますが、これは毒性をもつ物質を対象に、事業者に製造・流通・廃棄の各段階における排出・移動量の報告を求める制度です。製造規制や使用規制はないものの、事業者には毒物管理と削減が求められます。PRTRの対象は、たとえば水銀とかダイオキシン、カドミウム、鉛、そして何百種もの合成化学物質です。
石けん原料の脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムは、自然由来であり、これまで毒性が問題になったことはありません。もっとも、合成洗剤の界面活性剤はPRTR指定されているものが多く、合成洗剤業界は、石けんメーカーにもPRTR指定を課そうと水面下で暗躍してきた過去あり。で、この件、すぐチェックしましたが、まともな「石けん」を作っているメーカーのサイトには何の情報もない。これはおかしいと問い合わせたところ「寝耳に水」とのこと。…これは卑劣ですね。「コロナ騒ぎ」の陰に隠れて当の業界にも知らせていないとは、ルール違反もいいところです。これは、アトピー・ぜんそくなどの悪化や環境汚染を懸念する人々が、続々と「合成洗剤」から「石けん」に切り替えているので、化学業界はなんとかその流れを止めたいのでしょう。市民の健康を守るなんて頭はこれっぽっちもない。あるのは業界の利益のみ。委員らには合成洗剤業界からどれほどカネが流れたことか・・・腹が立ちます。
みなさん、間に合えば明日中にここ↓に怒りのメールを入れて下さい。数行でもいいから。
https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000198748
2020.3.20