御前崎産廃 その4 片山さつきが口利きしてた

 赤穂市の産廃問題のキーパーソン、阿南市議をチェックしたら、すぐに「あの」国会議員の名前が出てきました。「疑惑のデパート」と呼ばれ、さまざまな疑惑が指摘されながら、お縄を逃れている片山さつき議員です。

 以下は昨年11月の週刊誌のコピペのようですが、続きはないのか?

 

片山さつき、新たな口利き疑惑 秘書兼市議「先生の助力により産廃施設誘致に成功」と公言 施設には4億の補助金支給も決定 

投稿者:peace 20181206http://peace-soku.blog.jp/archives/14139392.html#more

  疑惑続出で、まるで安倍内閣の「産業廃棄物」のような存在になってきた片山さつき地方創生大臣。 週刊新潮は1122日号で、彼女の後援会組織「山桜会(さんおうかい)」の中村望会長が、 かつて広域暴力団住吉会並木一家の津久井高光総長(故人)らと組み、仙台市郊外の「竹の内産廃」を乗っ取ったことを報じた。 しかも、「竹の内産廃」では違法な廃棄物投棄が繰り返され、閉鎖された現在も毒性のある硫化水素ガスが発生し、放置された焼却炉などからはダイオキシンが検出される有り様。 これまで、宮城県が行政代執行による安全対策を講じてきたが、中村会長らはそれに費やされた7億円を請求されても踏み倒したままである。

 そのような人物を後援会組織のトップに据える片山大臣の政治家としての資質を疑わざるを得ないが、実は、「産業廃棄物」絡みの問題はこれだけではなかった。
  「実は、『御前崎リサイクルエネルギープラザ』なる産廃処分場が誘致されることになったのですが、その裏では暗躍した人物がいました。 それは、御前崎市の阿南澄男という市議です。市議の傍ら、片山大臣の秘書の肩書も持っている 阿南市議が昨年の11月の終わりに、『「御前崎リサイクルエネルギープラザ」進出に関する経緯』という文書を地元で配ったことで、 初めて住民は産廃処分場が誘致されることを知りました」
〈この度、参議院議員片山さつき先生の助力により、池新田地区三線にリサイクルエネルギープラザの誘致ができました〉と、わざわざ片山大臣の名前を出してアピールしている。 「しかも、その産廃処分場には、汚泥や廃油といった産業廃棄物に加え、 C型肝炎やエイズなどの治療に使われた医療廃棄物まで県外から持ち込まれるというので、住民は不安を募らせています。 ところが、反対派住民が栁澤市長に詰め寄ったところ、大栄環境とは一度も顔を合せずに契約書に判を押したと明かした。 その理由が呆れたことに、阿南さんが心配しなくていいと言うからでした。ロクな調査もしていないのに、 市は1億円の補助金を4年間にわたって支給することも決めたのです。 つまり、計4億円もの税金が注ぎ込まれるというのだ。
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/12030800/

 暴力団との交際がバレると、お笑い芸人だって失職するし(話題の主が引退するかどうかは知りませんが)、企業なら役員は総辞職、下手すると会社もつぶれかねません。ところが、国会議員のセンセイは、たとえ金庫番(後援会のトップとは、カネを管理するのが職務です)が広域暴力団と組んで企業乗っ取りをかけても、おとがめなし。しかも乗っ取った企業が違法操業をくりかえしていたのに、週刊新潮がすっぱ抜くまで誰も問題にしなかったとは。これが廃棄物の闇。

 それにしても阿南議員、片山さつきの「助力=口利き」があったことを文書化している以上、二人とあっせん利得処罰罪を犯したことになります。金銭の収受があったことは証明できなくても、議員が見返りもない事業に深く肩入れすることはあないから、いわば「状況証拠」。また、阿南議員が国会議員の秘書も務めているというのは、「兼業禁止」に抵触するのでは? 

 それから、あまり言いたくはないけど、この産廃施設は近接する浜岡原発の放射性廃棄物の受け入れ場所としても計画されているはず。そこには国の思惑もあり、国会議員が暗躍する条件が揃っているわけですね。住民がどんなに浜岡砂丘に愛着をもっていても、いったん原発などを受け入れた以上、環境が「より良く」なるのは難しい。今以上の環境悪化を食い止めるために戦うしかありません。2019.8.10

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/