強権発動のためのフロイド氏虐殺

 フロイド氏虐殺事件についてもひとつ書いておきます。

 山本はこの「公開処刑」は、アメリカ政府の強権発動のためだと見ており、次に来る事態も十分予測できます。

 まず、事件に対する市民の抗議行動が全米に広がっているのはお伝えした通りです。彼らが今訴えているのは「警察の暴力反対」が多いでしょうが、それが「NWO(新世界秩序)反対」となるのは時間の問題でしょう。現に海外の運動はそのスローガンを掲げ、ビル・ゲイツやソロスの名前を出している場合も多い。

乗っ取られた市民の抗議活動

 さてその市民の抗議活動ですが、ほんとに市民が中心の自然発生的なものなら、まず過激になることはありません。戦後70年、一般市民はすっかり抵抗力を失っているので(そのように条件つけられている)、商店やインフラを破壊したり、誰かを傷つけたりすることには強い自制心が働くからのです。でもそこに参加しているのはそんな法律を順守するいい人ばかりではありません。1999年の「シアトル抵抗運動」以来、市民の運動には必ず「暴動の仕掛け人」が入り込むようになりました。市民の顔をした、運動のつぶし屋です。彼らは過激な破壊行為を働きーーもちろん、意図してーーそれによって警察の「制圧」を招いて、運動をいわば「内側から」つぶすのです・・・ま~、実際の戦争でも「内部の敵」を動かすのは、極めて有効な戦略ですけどね。

 仕掛け側は自分たちが何をすべきかよくわかっていますが、正義感と憤り、同情にかられた一般大衆は、いわば烏合の衆にすぎません。組織も指示系統もない市民は、警官の催涙ガスやスプレーをかけられ、ゴム弾を打たれて蹴散らかされ、いわば戦線を離脱しますが、「つぶし屋」の任務は政府の強権発動を全土に及ぼすこと。そのために、彼らは各地の運動がいかにも「組織的」に見えるような工夫を凝らしている模様。たとえば各地の街頭に(投石用の)レンガや石が積まれていたのはそのひとつ。特にNYでは、抗議行動が起きた場所に、事前に、戦略的にレンガが積まれ、また略奪が起きた場所には廃材が入ったバケツ(建設現場から盗まれたもの)が置かれていたとのこと。“caches of bricks & rocks”

 他にも、各地で地元民が知らない「活動家」が多くいたり、場所によっては爆発物が発見されたり、つまり、全米各地で起きている「暴動」の多くは、どこからか指示された暴行のプロによる組織犯罪であり、彼らは事態の「混沌」化を狙って動いているのです・・・こういう事態があることに驚かれますか? でも、一度でも「まともな運動」を経験した人なら、これはどこでも起きている戦略であることがわかるでしょう。

暴動から強権発動へ

 この後、何が起きるか? アメリカ司法省は、6月初めには「組織的な暴動」「指令系統」について調査すると宣言しています has decided to launch a formal investigation。でも、これは決して「一般市民の無実」の証明につながる動きではありません。そこに待ち構えているのは、誰が抗議行動に参加したか、その日、どういう行動をとったか、暴徒との関係の有無、何を目撃したかなど、延々と続く「尋問」だろうし、警察によるメールや携帯通話記録の自由な閲覧、次には「監視」でしょう。暴動とは無関係との証明ができなければ投獄されたり、運が悪いと警官や暴徒の暴行を受けたりもあるでしょう。そうなっても、市民の「代弁者」はほとんどいません。そして、何らかの行動が「テロ認定」されれば、一般市民の行動も事実上規制されてしまう可能性が高いのです。そして「さらなる暴動を防ぐため」として各都市には連邦軍が大手を振って入り、又もや外出禁止令、ひどい場合は「戒厳令」が発布され、人々は再び自宅監禁されてしまうというわけ。これは社会が軍事力でコントロールされる=軍政ということ。こうなると、人権もへったくれもありません。

 なお、この過程で、現実の(本当の)ニュースはもみつぶされ、ひたすら「暴徒による破壊」に焦点があてられ、フロイド氏殺人事件の影も薄くなるでしょう。そして、ほんの少し前の「コロナ封鎖→コロナ不況」についても不問にされるかもしれません。そこに至るまで、多くの違法や無法がくりかえされます。その頃になって、ようやく事態の進展に気づいた人々が改めて反抗しようとすると、今度は有無をいわせず逮捕され、監獄にぶちこまれます…こうして、「うるさい奴」を片っ端から片付ければ、政権は何でもできるというわけ。

誰が暴徒で、誰がスポンサーか

 最後に、誰がこの暴動にかかわっているか、そこにカネを出しているかについて考察しておきましょう。今回はまだはっきりしていませんが、過去の事例から浮かび上がってくるのは以下の組織であり、スポンサーです。

 組織名         

Black Blocs

Black Lives Matter

Occupy Wall Street

World Social Forum(WSF)

   資金提供者

ソロス

フォード財団

ロックフェラー財団

 

 それぞれ、社会的不正義、NWO、グローバライゼーションに反対してきた組織であり、まさかと思うかもしれませんが、そこにグローバリストのカネが動いているのは事実。今回は、コロナ・パニック後、必然的にやってくるコロナ不況や社会的不満に対する市民の行動を先取りする形で運動を演出しているようで、この後、軍事力が入り込んで軍政を強いるという流れは極めて自然です。それに、これはロックフェラーが2010年に発表した「ロックステップ」シナリオにも沿っているしね。…一見、複雑ですが、ちょっと考えると実に単純な権力取りゲーム。問題は圧倒的多数の人がそういうゲームにもセオリーにも気づいていないこと。だからとことん、だまされる。

2020.6.7

(参考:二つ目の論文はお勧め)

The DOJ Has Launched an Investigation as More Evidence Emerges that Someone Is Orchestrating the Violent Riots

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/