台風

  いやあ、台風15号(英語名、Roke)、すごかったですね。
 9月20日、気温が急に下がりました。前日までの酷暑から体感で10度以上も下がったでしょうか。
 ところが21日の朝10時過ぎ、居間のガラス戸がいきなり白くくもり始めました。
 窓をあけるとむっとする南風が吹き込みます。台風が上陸したので、風が北から南に変わったのでしょう。短時間でこれほどの気温変化をもたらす「自然」の威力に感じ入りつつ、すぐ雨戸を閉めて回りました(めったに閉めない)。ついでに、私としては珍しく、ロウソクと懐中電灯も用意しました。
 やがて激しい雨が降り始め、夕方になると、すさまじい風が吹き出しました。この時点でほとんどの交通機関はストップし、早めに帰れなかった家族は帰宅難民(日にちが変わるころ、帰宅)。
 家の裏から怪しい音がするので、こわごわ確認に行くと、隣家の物置のプラスチックの屋根が、上に置いたブロックごと吹き飛ばされ、何かにひっかかってバタバタ言っていたのでした。これを片付け、右へ左へしなる生垣の枝をむしりとり、すぐに部屋に退去。幸いにも今年は庭の樹木の枝をかなり強めに剪定してあったのですが、それでも柿の木などは、実のついた枝を狂ったように振り回し、危ない、危ない。自然にそむくような生活スタイルや事業はつくづくやめなきゃ、と改めて思ったもんです。
 翌日、庭に出ると、庭木や雑草などがのきなみ潮風でやられていました。松や木犀などは大丈夫でしたが、落葉樹は草花などは葉が丸く巻き上げられ、黒ずんで枯れ色を呈しています。長時間、潮風にあたったのがこたえたのでしょう。柿の実も収穫を待たずに半分は落ちていました。すさまじい風の力。この日は朝から窓ガラスや雨戸を洗いました。
 ひとつの台風でこうだから、地震・津波被災地の人々は、どれほどこわかったか。被災地の方々にお見舞い申し上げます。私は10月に東北を旅する予定ですが、片付けなどボランティアが必要な方、お知らせいただければと思います。2011.10.22

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/