今日は、まず二つの地図からごらんください。最初のものはアメリカUSGS(地質研究所)の「shakemap(震度地図)。
震源地の胆振地方は★で示されています。なお、地名は「いぶり」と読みます。私は西胆振広域連合のごみ問題の件に少しかかわったことがあり、この地名を覚えていました。・・・この震源地の左上のあたりが千歳空港、そして札幌です。
https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us2000h8ty#shakemap
次の地図はNEDOがまとめた全国の風車地図のうち、北海道の部分。風車基地は青丸で示されています。
日本における10kW以上かつ総出力20kW以上の風力発電設備の分布図(北海道)
注1:赤丸の地点は、2017年度に設置された地点・設備を示す。
注2:市町村名は現時点(2018年3月31日現在)のもの。
総計約350基ほどの風車の被害は伝えられておらず、おそらくすべて無事だったのでしょう。これら二つの地図を見比べると、今回の地震がいかに慎重に、「ここしかない」という場所を狙ったのかわかります。つまり、風車施設へは被害を及ばさず、北海道経済圏には大きな打撃を与える場所として、胆振をターゲットにした。しかも厚真火力の停止まで視野に入れて。・・・山本は、これは日本がアメリカの経済支配から抜けないようにするための脅し、乃至「処罰」ではなかったかと考えています。もっとはっきり言うと、BRICSや中近東のドル離れにならって、日本の経済界もこっそりドル処分に動いたのがばれて、気象兵器の出動になったのかと。ただし、再エネは破壊しません。なぜなら、エネルギーほど強い支配の道具はないから。そして、再エネは、まちがいなくグローバリストの、「未来の工具」だから。
そこで、NEDOの資料日本における風力発電設備設置実績一覧表(北海道)[PDF形式]から、北海道最大の風車のオーナー、ユーラスエナジーを調べようとしたところに、NHKのニュースが流れてきました。なんと手回しのいいことに、北海道の再生エネルギー施設は、「停電」を受けたとして、すべて停止していたのです。ただし、前後関係は不明。
風力・太陽光発電も停止 北海道電力の送電網使えず | NHKニュース
地震の影響で大規模な停電が発生している北海道では、北海道電力の送電網が使えなくなっていることから、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの発電事業者も発電や送電の停止を余儀なくされています。再生可能エネルギーの事業者のほとんどは発電した電気を電力会社の送電網を使って送っていることから、送電網が使えなくなると発電や送電の停止を余儀なくされます。
特に風に恵まれている北海道は風車の設置数が全国で最も多く、風力発電の事業者に影響がでています。126基の風車を設置し北海道電力に売電している「ユーラスエナジー」は、地震のあと風車の羽根の角度を変えて回転速度を落とし、電気を流す回路をオフにして発電を停止しました。風車を再び動かすためには起動に使う電力を北海道電力から融通してもらう必要があり、再開のめどはたっていないということです。52基の風車を使って発電を行っている「ジェイウインド」も同様にすべての風力発電を止めたということです。このほか太陽光発電の事業者にも影響が出ていて、道内4か所に大規模な太陽光発電所をもつ「SBエナジー」は太陽光パネルでできた電気が送電網に流れないよう対応をとったということです。
ま~、「再エネは悪くない」「再エネも被害者だよ」というアピールですね。山本は前記事で、風車群の停止が火力発電を停止に追い込んだのかもと書きましたが、この記事はそういった推測を否定し、あくまでも石炭火力停止が先で、その後(地震のあと)再エネを止めたと言っているわけ。それが事実なら、事実関係を証明するデータを出してほしいもんんです。
でも、上の記事は一方で、再エネは、電力不足を補うどころか、ダーティな石炭火力・原子力などバックアップ電源がなければ動かない寄生発電でしかないという事実を明らかにしています。もちろん、再エネが「クリーン」「エコ」「ローコスト」なんて完全なうそっぱち。「石炭火力をつぶす」などとうそぶいた北海道のさる行政庁の公務員のアホぶりを思い出しました。
なお、上の写真はおそらく宗谷高原に立ち並ぶユーラスの風車群だと思われます。さえぎるものもない自然の美は、現在、吐き気をもよおすような巨大な人工建設物でおおわれています。2018.9.7