日本の総人口が8年連続で減少し、「危機的状況」と囁かれています。人口は国力。特に生産年齢人口が減ると経済不振に直結するため、政治家や企業は、いろいろ対策を立てていますが、効果があるとは思えず、今後も減少傾向が続くことでしょう。
人口、過去最大の減少 70歳以上が初めて2割超える
2019年04月13日 07時48分朝日新聞デジタル
総務省は12日、昨年10月1日現在の人口推計を発表した。総人口は前年より約26万3千人減の1億2644万3千人で、8年連続の減少。減少率は0.21%となり、減少数、減少率ともに比較可能な1950年以来、過去最大となった。また70歳以上が総人口比で初めて2割を超えた。日本人だけで見ると、前年より約43万人減の1億2421万8千人。減少率は0.35%で、総人口同様に減少数、減少率ともに過去最大となった。一方で外国人は222万5千人(前年比約17 万人増)。年々増える外国人が日本の総人口の減少を緩和している形だ。70 歳以上は2621 万人(同約98万人増)で、総人口に占める割合は20.7%となった。15~64歳の生産年齢人口は7545万1千人(同約51万人減)。総人口に占める割合は59.7%で、戦後間もない1950年と並んで過去最低だった。
220万余りの外国人が人口統計に寄与していることは初めて知りました。でも、今後、同じ効果は期待できません。なぜなら人口減少の波はアフリカ以外の発展途上国にも押し寄せているし、日本では、10~20年後、70歳代を迎えた第一次ベビーブーマーが一斉に寿命を迎えるため、人口減少はもっと劇的な局面を迎えることになるはずだからです。
そして、記事ではあえて触れていませんが、人口減少の最大の要因は「赤ちゃんが生まれない」ことです。
赤ちゃんが生まれないのは、結婚適齢期の世代に起きている「異変」――異性を求めず、興味も示さず、付き合いを避けて気楽な一人暮らしを好み、「独身主義」と言われる――のせいかもしれません。その出現は、単に社会的な制度や変化に反応しただけではなく、もっと深刻な事情がありそう。
たとえば2011年の人口動態調査では、18歳~34歳の未婚男性61%、未婚女性49%が、誰とも何の恋愛関係もないと答え、別の調査では16~24歳の女性の45%が「他人との性的関係に興味がない、嫌い」と答えたと報道されています。http://tyglobalist.org/in-the-magazine/features/single-and-sexless-celibacy-syndrome-in-japan/
愛のない世界? というか、「社会的動物」としての本能をすっかり失った若者の像が浮かんできます。
実際の出生率の落ち込みを示すのが下の図。
図の赤い線「合計特殊出生率」とは;
「人口統計上の指標で、一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均を示す。この指標によって、異なる時代、異なる集団間の出生による人口の自然増減を比較・評価することができる[1]」。(Wiki)
というわけで、ヒノエウマの年に1.58まで落ち込んだ合計特殊出生率は、その後徐々に回復して第二次ベビーブームに至りますが、それを過ぎると長期低落傾向が続き、1989年には遂に「1.57ショック」を迎えるわけです。・・・これは70年代のすさまじい環境汚染(PM2.5など大気汚染や化学物質による水質汚濁、農薬、GMO、添加物などの汚染にまみれた社会を背景にしたものでしょうが、為政者も企業もそんなことは考えない。こうして、胎児と妊婦をめぐる環境がさらに悪化する中、2005年には出生率は1.26まで下がったのです。
その後、出生率は1.44と多少回復して今に至っています。でも、図を見ると、出生率最低を記録した2005年でも、百万人以上の赤ちゃんが生まれていたのに、1.44に回復した2016年には、出生児の数は百万人を割り込んでいることに気が付きます。つまり、実際の出生数は落ち込み続け、日本はひたすら「たそがれ」に向かっているというのに、「合計特殊出生率」では「回復」というサインが出ている・・・不明な行政用語が使われる時、そこには必ず問題が隠れているものです。
で、この言葉を英文検索したら、ぞっとする図が出てきました(うまく動画が取り込めないので別投稿でアップします)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Total_fertility_rate
国連は合計特殊出生率をベースに世界の将来人口を予想していたのです。それによると、今は出生率が非常に高いアフリカでも2030年以降はどんどん子どもの数が減り、先進国と同じになることが、色の変化で示されています。・・・国民には何も知らされていないけれど、すでに、世界じゅうが「人口大削減」に向かって走り出していたのですね。その「武器」の一つがワクチンであることはまちがいないでしょう(インフルワクチンで流産率が7.7倍に!CDCの研究報告 /WONDERFUL WORLD)
それに今後はRF,そして5Gが加わる。
「人口削減」はNWO新世界秩序の最大の目的です。
それを考えると、「合計特殊出生率」は、世界の人口コントロールと人類の黄昏をめざす指標なのでしょう。2019.4.21