中国の豪雨も気象兵器?

 気象兵器の続き。中国でも中南部では降雨が40日以上も続き、長江(揚子江)が各地で氾濫をおこしています。そして、今、最も注目されているのが、世界最大のダムの一つ、「三峡ダム」が、この異常な豪雨を持ちこたえられるのか、それとも崩壊してしまうのではないかということ…以下の記事では写真をだいぶ省いています。
中国最大の湖も三峡ダムも武漢も…水位上昇止まらず 中国で大洪水は起きるのか?
https://www.fnn.jp/articles/-/62722
中国最大の淡水湖の面積が拡大 武漢の街は冠水の危機に

 長江の流域で大洪水の恐れがさらに強まっている。南東部・江西省にある中国最大の淡水湖・鄱陽湖(はようこ)は7月12日、観測史上最も高い水位を記録した。

長江流域の巨大湖の水位が上昇中(上海テレビのニュースより)
中国メディアによると、大雨と流入する水のため、鄱陽湖水域の面積は5月下旬から7月上旬までに約2000平方キロメートル拡大し(日本の琵琶湖の3倍ほどの面積)、過去10年で最大の面積になっているという。省内では堤防が決壊し、周辺が冠水する被害も出ている。当局は全省で戦時状態に入ったと警戒を強める。
水位上昇が続き周辺に冠水が広がる(ウェイボより)

 南部の湖南省でも中国第2の淡水湖・洞庭湖が警戒水位を超えたほか、上海に隣接する江蘇省では、太湖が15日連続で警戒水位を超えた。南京市でも長江の水位が警戒水位を1m以上超え、街に迫っている。どこでさらなる大洪水が起きてもおかしくない状況が続いている。

 中国は6月から続く豪雨により、各地で洪水や土砂崩れの被害が生じている。7月13日現在で死者・行方不明者は141人にのぼり、被災者3789万人のうち224万人が避難を余儀なくされている。中国メディアは、6月から7月12日の長江流域の平均降水量は1961年以降で最多と伝え、中国政府によると6月以来、433の川で警戒水位を超え、うち109の川でさらに限界に近い保証水位を超えたという。新型コロナウイルス感染の中心となった湖北省は、「新たな試練に見舞われている」(中国メディア)。武漢では長江が氾濫警戒水位を超え、普段は地元の人や観光客が行き交う川沿いの遊歩道も水に浸かっている。
SNSに投稿された映像では、川の水面が人や車が行きかう道路より高くなっている場所がある。水が堤防を越えれば街が冠水する恐れがあり、土嚢を積むなどの対策に追われている。

 東部・浙江省では、華東地域最大のダムで7月に入り制限水位を2m近く超えたため、初めて9つのゲートすべてを開き放水するなど、かつてない事態が起きている。各地で軍も出動して対策にあたっていて、習近平国家主席は12日、「非常に厳しい状況だ」と述べ、2度目の重要指示を出して対応強化に乗り出した。ネット上では、「2020年はいったいどうなっているんだ」と新型コロナウイルス感染拡大に続く大災害に悲鳴があがる。

 

三峡ダムは本当に大丈夫なのか?

 特に関心が向けられるのは、長江中流域・湖北省宜昌市にある世界最大級の三峡ダムだ。中国メディアによると、12日現在で洪水の警戒水位を6.48m超えている。6月末から放水を始めているが、ダムの下流域で増水が続く上、洪水対策で放水量を抑制しているため、貯水量は増えている。放水すると下流に影響が及び、溜めれば溢れる恐れがある難しい状況だ。

水位が上昇し続ける三峡ダム(ウェイボより)

 三峡ダムはかねてから「変形している」「決壊するのでは」と、真偽不明の情報も含めて不安の声が上がっていた。今回も「決壊すれば遠く離れた上海も被害」「6億人が危機に」など、不安をあおる情報が飛び交う。特に台湾メディアが“三峡ダム決壊の恐れ”を報じていることに、中国のネット上では「また台湾がフェイクニュースを流している」「私たちよりも三峡ダムに関心があるようだ」などと、否定的な見方が多い。一方で、「1000年に1度の洪水でも大丈夫だと言っていたのでは」と、ダムの状況に対する懸念も残る。

 本当に巨大ダムが決壊するとは想像しづらいが、一方で、中国では何が起きてもおかしくないという恐怖もある。中国水利省の高官は、6月の記者会見で「中国最大の洪水を制御することはできるが、現在の能力を超えれば“ブラックスワン”のような事態になりうる」と述べた。ブラックスワンとは、白鳥は白だけと思っていたら黒い白鳥が発見された、というような「ありえないと思っていたことが起きて、大きな衝撃を与える」ことを指す。東日本大震災の津波被害やリーマンショックなどで使われ、新型コロナウイルスの猛威も当てはまるかもしれない。政府高官の発言だけに、一層不安にさせられる。中国メディアは13日、長江水利委員会が「長江の水位は、中下流域で今後数日でピークに達し、過去最高レベルになる」と予想していると伝え、警戒を呼び掛けた。次の大災害がひたひたと近づいているかもしれないし、実は公表されている以外に恐ろしい事態が起きているかもしれない。新型コロナウイルスの対応で情報を隠蔽した中国の対応を思い起こせば、また同じようなことが繰り返されないか、という不安は消えない。

【執筆:FNN上海支局 城戸隆宏】

 なお、これが「気象兵器」の仕業だなんて、どのメディアも伝えていないのでそのつもりで。でも、毎年、決まって水害がおきるのは南部なので、今回のように長江流域全域に豪雨が続くのは珍しい・・・というか、私は三峡ダム破壊がターゲットではないかと感じました。なぜなら、水が引いた後に待ち構えているのは、病気の蔓延と農作物の不作、そして社会不安なので。それに乗じて、アメリカは中国の食料買い入れを規制し、国内での餓死を招き、そこで大手を振って中国を批判し、軍事侵攻・・・まさかそこまではしないでしょうが(中国側も用意している)。ちなみに、2018~19はアメリカの中南部も、記録的な豪雨で水浸しになり、その後、予想された農産物不作が続いています。一方、アメリカはシリアなどでは「焦土作戦」を展開中、畑を焼き尽くし、食糧の供給を完全に絶とうとしているのです・・・2020.7.21

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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