中国、CBRNテロの被害国

 CBRN(シーバーン)という言葉をご存じでしょうか? これは Chemical(化学)、Biological(生物)、Radiological(放射性物質)、Nuclear(核)の頭文字をとった言葉で、生物化学兵器をさし、それらを用いて行うテロをCBRNテロと呼びます。事故も想定されているけど、基本は人工の生物化学兵器を用いた戦争を想定した言葉です。

 そして、山本は、中国でここ数年あいついで発生した怪しいウイルス事件ーーSARS,MERSなどーーはすべて「CBRNテロ」だと判断しています。これまでの情報から、下手人はニセ旗作戦やテロの常習犯であるアメリカと考えざるを得ず、日本を含むグローバル政財界は、今回の中国のウイルス事件を予測し、それに備えてきたことがうかがえます。

 その中で、アメリカ国防総省がタイミングよく「官民共同」のCBRNシンポジウムを行うと発表していました。

そのチラシがこれ↓。防毒マスクにコロナウイルスをあしらっているところに、戦争屋の期待がうかがえる。

 「第8回CBRNに関する官民合同シンポジウム」チラシ。http://jointcbrn.dsigroup.org/

 そこに集まるのは軍関係者、政府機関、行政(連邦・州・市町村)代表、政治屋、産業界(軍産複合体のこと!)、学者有識者。そこでは、その筋のプロが米軍の最新のCBRN防衛技術ーーCBRN武器の発見、防衛、回復、研究開発などーーを説明し、ともに「未来の戦争」への備え(あるいは仕掛け)を議論するそう。今の中国の状況を見ると、興味を持つ人々は少なくないでしょう。でも、このシンポ、報道機関には(表向き)非公開、そして録音録画も禁止・・・秘密会なのだ。

 そして、↓がこのシンポジウムでカバーされるポイント。

  • CBRNの脅威から戦闘機および緊急要員保護をサポートする
  • 脅威」の迅速かつ正確な検出、評価、及びその軽減のため機能を近代化する
  • CBRN事件による健康被害を最小にするための医療対応の開発を推進する
  • CBRN対応に向けて、改善され、調整された効果的な戦略を開発する
  • 緊急対応要員が将来のCBRN脅威に対応できるよう、訓練方法と技術推進をはかる
  • 共同、省庁間および国際間の協力と情報共有を促進する
  • リーダーシップの複数レベルにおいて、リアルタイムの情報に基づいた意思決定を可能にする
  • 驚異の検出およびその軽減をはかるためのロボットプラットフォームを活用する___

 …いわば「新時代の戦争戦略」です。もともと生物化学兵器は国際条約で禁じられていて、存在さえしないことになっている(残存していた化学兵器も廃棄が義務付けられている)。その「あってはいけない」兵器の存在と、「公然使用」を前提に対処しようというのは、アメリカという国がそのような兵器を製造、保持、使用し、ずっと研究開発を続けてきたと白状し、今後、CBRNを用いたニセ旗作戦をさらに多用すると公表しているようなもの。・・・この「ならず者国家・アメリカ」をなんとかつぶしてほしい~~(イスラエルやNATOも同船ですが)。でも、今のグローバリストの世界的ネットワークのしばりの中では、このならず者に対抗できるのはロシアと中国しかない。だからメディアはロシアと中国を貶める記事ばかり書いているし、今回のコロナウイルス事件に至っては「中国製造」とまで言い始める始末。

 実際は中国はCBRNテロの被害国です。

 しかし、「中国製造」のウソが通ると、アメリカは中国をテロ輸出国とみなし、イランやリビアに行ったような「完全封じ込め」政策を取りかねない。そうすると日本経済も終わり。アメリカの属国であるということは、アメリカと共に滅びるということです。2020.2.15

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/