トランプは大統領になる資格があるか?

「決してない」。それが、2021年の米大統領選に立候補したシンクタンク「アジア研究所」エマニュエル・パストライク氏Emanuel Pastreichの結論です。以下、彼の痛烈なトランプ批判は、今後起きることについての警告となっています。

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ドナルド・トランプは1月20日に米国大統領に就任する予定だ。商業メディアにも、いわゆる「オルタナティブ」メディアにも、彼を改革と変革への道筋として宣伝するために、億万長者の莫大な資金が注ぎ込まれている。ガザでの偽の停戦は、トランプを英雄のように見せるために仲間のビビ(注:イスラエルのネタニヤフ首相のこと)が設定したものだ。トランプは生来の詐欺師であり、犯罪者であり、億万長者の忠実な代理人として仕える一方、自分に仕える人々には絶対的忠誠を要求している。彼は米国、英国、イスラエルの最も腐敗した組織の操り人形である。

・トランプは、9.11テロの隠蔽と、それ以来米国を支配してきた軍事政権の正当化を支持してきた。

・彼は、民間銀行、プライベートエクイティ、資産運用会社に代わって連邦準備制度理事会が偽造通貨の製造を容認し、民間銀行や億万長者が国民を騙す目的で運営するデジタル通貨を支持している。

・彼は、コロナ恐怖政治を全面的に支持し、DARPA が国民に生物兵器を薬として受け入れさせるため実施した「ワープスピード作戦」に資金を提供した。

・彼は、低軌道衛星、AI 混乱作戦、国民の愚民化、標的型監視と SAP (特別アクセスプログラム) の使用による世界支配のために米国とイスラエルの諜報機関が融合して確立した犯罪体制を支持し、IT 専制政治に対する民主的な反対を終わらせようとしている。

これらはすべて国家犯罪であり、トランプはいかなる政府機関の役職にも就く資格がない。トランプは、ピーター・ティールやイーロン・マスクをはじめとするIT軍閥の一団によって任命された。彼らは人類を破壊し、完全な奴隷社会を作ろうとしている。私はここで、トランプのあからさまな憲法違反や法律違反については言及すらしていない。最も明白なのは、外国から金銭や名誉を受け取ることを犯罪とする憲法の恩給条項(違反)だ。トランプは政策としてこれを実行しており、アクセスと引き換えに外国の指導者にトランプ・ホテルに宿泊するよう強制した。その政策自体が、弾劾の根拠だったし、今もそうだ。犯罪的な民主党が、間違った理由でトランプを繰り返し弾劾しようとしたという事実に惑わされてはならない。それは間違いではなく計画そのものだった。ドナルド・トランプがディープ・ステート体制全体を楽しんでいる写真がいくつかある。彼の億万長者の友人たちが、彼が戦っている偽の「オルタナティブ・メディアや陰謀論メディア」を通じて私たちに伝えている。

トランプは偽物だ。彼はディープステートのドラアグだ。民主党の犯罪行為は、この犯罪者を任命する言い訳にはならない。今、我々を救えるのは平等主義革命だけだ。就任式では全員、黒を着るべきだ。****

  「トランプはディープステートの代理人」と聞いて腹を立てる人もいるかもしれません。また、ワクチン問題に取り組んでいるRFKジュニアを起用したことを以て、彼は大統領として正当だと思う人もいるでしょう。しかしトランプもRFKもイスラエル支持であることは隠しておらず、新政権が世界に平和をもたらすかどうか不透明です。そしてトランプが巨大なメディアの社主であり、その重役らを政権に抜擢していることも懸念されますーやらせやメディア操作はお手の物ということ。さらに、彼に起用されたイーロン・マスクの自由すぎる発言が注目を集めているのも不気味です。新政権は、表面的な平和をもたらすかもしれませんが、低層ではもっと深刻な分断と苦悩をもたらす可能性があります。くれぐれも、メディアに踊らされてトランプ熱に夢中にならないように。2025.1.19

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/