ウクライナの劇症型インフル

 ウクライナでは死亡率が高い豚フルが爆発的に増え、死者が
半月で約200人にもなり、市民の間にパニックが起きているよう
です。この菌は毒性が強く、肺に直接侵入して肺水腫と出血を
引き起こし、肺胞を塞ぐため、患者は心肺機能の不全と心臓
ショックから死に至ると報道されています。
 
 ほとんどの患者は軽い症状で治癒することが知られていますが、
なぜここでは劇症型になるのか、ウイルスが「変異」したからで
はないのか、これは人々のもっともな疑問です。WHOや英米の
専門家チームは、現地の菌を調べ、これを否定していますが、
「まだ明らかな変異はおきていない」という表現に首をひねりまし
た。(ロイターの記者の取材を中国語に訳したものですが・・・)。
 変異の途中・・・なら、ワクチンなんてどうせ効かないじゃない
の?と思いますが、恐怖にかられる人々はそうは考えません。
死者の肺は焦げたように黒くなるなどと伝えられたこと、ワクチ
ンが不足し、ティモシェンコ首相は三週間の休校を命令したこと
などから不安が広がっているのです。WHOは現地を爆発的流
行地域とし、「オセルタミビルやザミナビルを用いた早期治療」
を勧めていますが・・・オセルタミビルとはタミフルのことです。
http://www.forth.go.jp/keneki/kanku/info/2009/88.html


 ここで注目すべきは、住民から「これは1月の選挙を中止す
るための陰謀ではないのか」という声が上がっていること。豚
フルが蔓延し、ワクチンも不足となると、と集会や会合などが規
制され、政治運動もできなくなるというわけです。私はウクライ
ナの政治情勢は全く知りませんが、豚フルウイルスが人工生成
物だと考えているので(生物兵器、といったらいいでしょうか)
住民の主張に賛成するわけです。
 危機に直面した住民の「直感」は、いつでも、一番正しい。

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/