イタリアでは、三省の大臣の主導で、遺伝子組み換えコーン栽培が禁止されるようです。対象は、現在ヨーロッパで合法的に栽培・販売されている二種類のGMO作物のうち、MON810大豆。まだ正式に発令されてはいませんが、世論調査によれば、なんと国民の80%が、GMOとモンサントに反対なのだそう。農業大臣、厚生大臣、環境大臣の主張をまとめると;
・モンサント社の遺伝子組み換え作物は生物多様性に悪影響を及ぼす
・イタリアの農業は生物多様性の上に成り立っており、質が重要。それは今後も同じだ。
・経済的にみても、GMO作物を入れると、競争力を失う。
・GMOに関して、ヨーロッパ食料安全機関(EFSA)は科学的根拠を示すべきだ。
このEFSAが、EUにおけるGMO栽培にゴーサインを出してしまったわけですが、それでも、農業分野に関しては、各国独自の取り組みを認めており、フランスも去年、引き続きMON810大豆を禁ずると発表しています。また、今年四月には、ポーランドもMON810禁止国の仲間入りしました(ミツバチ農家の強い反対があった)。現在、ヨーロッパでは、オーストリー、フランス、ドイツ、ハンガリー、ルクセンブルグ、ギリシア、フルガリア、ポーランド、イタリアの9カ国がGMO作物を禁止しています。・・・でも、その他の大陸・国では、アメリカの影響と威嚇が強すぎて、まっこうからGMOに反対している国はありません。
唯一の例外が、世界で初めてGMOを禁じたインド。ここでは、最高裁がフィールド試験さえ10年間禁止令を出しているほどで、農業大国の覚悟が伝わります。最大のGMO輸入国である日本は、この点、すでに農業を手放しているようなもの。それでいいの?2013.7.25
(参考)
http://www.infowars.com/italy-to-ban-monsanto-gmo-corn-with-80-public-support/
Poland
beekeepers kick Monsanto out of the hive, successfully ban
bee-killing GM corn
France
Maintains Key Ban on Monsanto’s GMO Maize Crops
Poland
Becomes The 8th EU Nation To Ban Monsanto Maize