どうして誰も助けてくれないの?

  ようやく10月の東北調査旅行をまとめ始めています。いろいろあって書く気が失せていたのですが・・・結局、被災地の人々を早く安全な地域に移さなければ、との、311の直後の自分の「直感」に立ち返るしかないと考えています。
  「少なくとも、子どもや妊婦を避難させて」、と訴えるNGOやプロジェクトがいろいろ活動していますが、政府はあの手この手で「慰留」させようとしています。冷静に考えれば、彼らを助けるには「大移動」しかないのに(「除染」は却下!)。
 
 首都圏の人は忘れていられるかもしれませんが、実は、フクシマの人々の運命は、明日の日本人全体の運命。その場に立って初めて見えてくるものもあり、フクシマの人々は、ようやく、日本という国の「正体」に気づいたというところかもしれません。この動画→は印象的です。「どうして、誰も助けてくれないの…」と。http://www.youtube.com/watch?v=k2KrjXhHtQY
 たくさんの「ラブキャナル」ストーリーが生まれているのですね。もう誰にも、同じ悲しみを味わってほしくない、との願いで訳したこの本(ラブキャナル-産廃処分場跡地に住んで-)、もっとたくさんの人に読んでいただきたい。勇気を奮い立たせてくれるはずだから。2011.11.26

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/