このブログは環境問題だけに絞るつもりでしたが、そうも言っていられない状況になってきたので、今日は少し前に書きながら、アップをためらっていた記事を紹介します。 Prof. Michel Chossudovsky “Humanitarian War Criminals” in High Office: Was the Houla Massacre Ordered by the Western Military Alliance?:Several authoritative reports, including a recent report of the Frankfurter Allgemeine Zeitung, confirm unequivocally that “opposition” FSA terrorists were behind these atrocities. (Neue Erkenntnisse zu Getöteten von Hula: Abermals Massaker in Syrien – Politik – FAZ, June 8, 2012) […] The FAZ report largely corroborates the report by Russian journalist Marat Musin, which includes detailed testimonies […]These two reports dispel the lies and fabrications of the Western media. Entire pro-government families in Houla were massacred. The terrorists were mercenaries and professional killers operating under the auspices of the self-proclaimed Free Syrian Army (FSA). An earlier report published in Der Spiegel (March 2012) suggests that the FSA is involved in a routine and organized process of mass-murder. The article focusses on extra-judicial killings in Homs conducted under the mandate of so-called “burial brigades”.
きっかけは、先日、NHKが、夜のニュースのトップで、シリアの虐殺事件をとりあげたこと。イラク西部・ハウラで5月25日に起きた、100人以上の市民の虐殺事件のことです。これについて、キャスターは平然と、「どうして、シリア政府は国民を虐殺するんでしょうか?」と述べたのに、カチン。まだ、こんな洗脳報道をしている。
この事件には、アメリカ、NATO,CIAが関与していることが発生直後からささやかれており、「虐殺はテロリスト(反政府軍)が起こした」との市民の目撃証言もありました。しかし、西側メディア(日本含む)は、そういう現地の声を一切封じて、「反政府軍」の発言だけを取り上げ、アサド政権実行説を流し続けました。驚いたのは、国連本部が事件発生後間髪を入れず、シリア政府非難の決議をあげようとしたこと。それが実行されていたら、米・NATOがすぐ先制攻撃をかけ、シリアは第二のリビア(国家滅亡)になったことでしょう。決議は、ロシアと中国の反対で不発に終わったことはご存知の通り。
米・NATOには急ぐ理由があったのです。どんな事件だって、時間がたつと明らかになるものなので。まず、虐殺された人々は、初め伝えられていたように、アサド政権のミサイルで殺されたのではなく、至近距離から銃や刀で殺されていたのが明らかになったのです。犠牲者の30人以上が乳幼児。市民が、小さい亡骸をカメラの前に、次々と持ち上げて見せる動画が流れていますが、Al-Houla Massacre – Dozens of Children Murdered in Syria – YouTube 体はたしかに爆撃による損傷はありません。なお、動画はとても残酷なので、閲覧にはご注意下さい
常識で考えても、アサド政権が、侵略の口実になるようなこんな事件を起こすはずはありません。、しかし、事件後、日本を含めた外交官は続々とシリアから出国し、シリア攻撃の近いことが世界的に演出されました。アサドはアナン国連元事務総長と善後策について会談し、はっきりと事件との関与を否定していますが、NHKはこのシーンを放映しながら、この「否定発言」のことは伝えていません。なんとしても「アサド犯人説」を刷り込みたいのです。これが情報統制でなくてなんだろう。
6月13日、ドイツの有力紙、Frankfurter Allgemeine Zeitungが、ハウラ虐殺の公的発表(アサド政権犯人説)を改めて否定する記事を出しています。記事を書いたベテラン記者は、犠牲者は、実はアサドの支持者や議員関係者など特定の家族だけで、すぐ隣の家では何の被害もなかったこと、虐殺したのは、武装自由シリア軍(反乱軍)だったことを明らかにしています。このような情報はネット上では早くから流れていましたが、大手メディアがここまで事実を報道した(!)のは初めて。
つまり、「アサド独裁」や「住民虐殺」と垂れ流すメディアは、いかにアメリカ=NATOの戦争プロパガンダ屋になり下がっているかを示しているのですが、受信料を取りながら捏造報道を続けるNHKは許せません。とにかく、シリアで起きているのは内戦などではなく、西側が関与した軍事テロなのです。その先にあるのが、米・NATO・国連軍によるイラン攻撃、そして中国包囲網の完成。2012.6.17
追記。先日、円満成功した中国の有人宇宙飛行実験は、そんな将来の軍事状況を見据えた示威的意味もあります(当然)。日本が突然、宇宙機構法を改悪し、「宇宙基本法」の平和目的に限定した条項を削除したのは、この中国に対抗して宇宙の軍事利用に乗り出すという宣言に他なりません。もちろんご主人様の命令で動いたわけで、アメリカの属国でいる限り、フクシマの解決なんかないって。2012.7.1
【主な参考記事】
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=31455
【他の参考記事」消そうと思ったけど、念のためつけときます。
Witnesses to al–Houla Massacre: Massacres Were Carried Out – nsnbc Jun 2, 2012
UN Mission to Syria Observers refuse to listen to citizens’ testimonies regarding armed terrorist groups
Prof. Chandra Muzaffar, SYRIA: The Houla Massacre and the Subversion of the Peace Plan There is no credible, independent entity that can help reveal the entire truth about the Houla massacre. The United Nations Human Rights Council which has passed a resolution condemning the massacre hastily targeted the Syrian government as the culprit without waiting for reports from the UN-Arab League Observer Mission in Syria. This is one of the reasons why China, Cuba and Russia voted against the resolution. The Council has since the outbreak of the conflict in Syria 14 months ago adopted an antagonistic attitude towards the government. In all its submissions to the UN Security Council and the UN General Assembly, it has ignored or downplayed the views of the Syrian government.
The United Nations and the Houla Massacre: The Information Battlefield:
In examining the videos and photos put online or provided by the opposition making these claims, however, it became evident that many of the victims, particularly the women and children, had been killed at close range by bullets and knives and not by the shelling of heavy weapons by the Syrian military.
ちょっと話題がずれますが…
この記事を書いた人
山本節子
調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/